「ファッションウォッチはおもちゃ」「ファッションウォッチはゴミ」等と時折耳にしますので「ファッションウォッチはゴミ」なのか、という疑問について考えていきたいと思います。
ファッションウォッチとは
ファッションウォッチとは、「ファッション感覚で気軽に使える」と言う意味が込められています。ただし明確な定義はありません。
一般的に数千円から5万円程度で購入できる時計を「ファッションウォッチ」と呼ぶ事があります。
雑貨店で販売しているような数千円の時計から、スカーゲンやアルマーニ、ディーゼルなど、比較的手ごろに購入できる時計は基本的にファッションウォッチと呼んでいいでしょう。
価格的にダニエルウェリントンもファッションウォッチと言えますね。
「ゴミ」の基準
ロレックスやパネライなどの高額時計と比較しているだけだと推測いたします。
もちろんファッションウォッチのクオリティは、それらにかなうはずはありません。
それは回転すしと高級すしを比較して、回転すしをバカにしているのと等しく、比較すること自体が馬鹿げているからです。
それぞれに良さはあり、TPOで使い分ければいいだけなので、問題視する程の事ではありません。
逆に子供と公園に遊びに行くときに高級時計を着けてきたら、それはおかしな事になりますよね。
TPOです。
問題はムーブメント
ムーブメントの選定は非常に大事です。
腕時計自体を「世界の工場」こと中国で製造している事に問題はありません。
最近はベトナム製なども増えてきましたが、服も中国製がかなり多いですよね。
むしろ国内製造の時計だと人件費などの問題でファッションウォッチを作る事自体が不可能です。
中国の工業技術は日々発展しておりますし、組み立てなどの歴史自体が古いのでノウハウがあります。
大手メーカーも自社工場を中国に構えています。
問題は中のムーブメントの性能です。
ムーブメント製造国に要注意
先述した通りMade in China は問題ありませんが、ムーブメント製造国は注意する必要があります。
「CITIZEN MIYOTA」や「SEIKO TIMEMODULE」等国内企業製造のムーブメントは性能に定評があります。
1万円以上の販売価格のファッションウォッチは基本的にこれら日本社製ムーブメントを使用しているはずなので、基本的には大丈夫です。
不当に安い時計はもっと注意
ただし注意すべきなのはAmazonなどで5千円から数百円で安く販売されている時計に関してはムーブメントまで中国製の可能性が非常に高く、要注意です。
なぜなら中国製ムーブメントの信頼性はまだ薄く、故障率が高いからです。
製造原価がありますので、安いには理由があるのです。
その他の問題
数千円など、安すぎる時計については粗悪な工場で製造していることがあり、その場合時計のカドが研磨されていない、等の問題があります。
服の袖が切れる等のトラブルが発生することがあります。
その他には
- 買ってすぐ動かなくなるなどの故障
- 色付きケースの塗装がはげて袖に付く
- ベルトが簡単に取れる
等の不具合が発生する可能性があります。
そうなると買い換えるしかなくなります。
安すぎる時計は逆にコスパが悪いです。
本人が気に入ればいいのでは
「ケースは大きいけれど機械は小さい」とメカニック的な事を指摘する「時計マニア」の人は高額時計を買えばいいだけです。
時計ムーブメントの大きさはだいたい決まっているので、「42mmの時計のフタを開ければムーブメントがぎっしり」なんて事はそうありません。
某高額ブランドでも「ケースは48mmと大きいけれど中は500円玉くらいのムーブだった」 なんて事はあります。
時計を以て何を得たいのか、それに尽きます。
総括
結論ですが、ファッションウォッチはゴミではございません。
もちろん中には粗悪品も混ざっていますが、ご説明しました通り、機械の信頼性が時計の性能を左右しますので、スイス製や日本社製ムーブメントを使用している限り問題はありません。
1万円以上であれば基本的に中身は日本のムーブメントを使用しているはずなので、故障は少ないです。
ただし5千円以下の安すぎる無名ブランドの腕時計に関しては注意が必要なので、そのあたりは気を付けてください。
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